僕とリリイ・シュシュのすべて

ご存じの方もいるかと思うが、リリイ・シュシュが今日2010年12月15日に中野に舞い降りる。

「リリイ・シュシュってだれ?」

と、疑問をもつ方は映画「リリイ・シュシュのすべて」を見ていただきたい。リリイ・シュシュはその映画の中に登場する架空の歌姫。エーテルの具現者。実際には映画の中にもプロモーション映像の中でしか出ては来ないが、僕がこの映画をはじめてみた約9年前、この映画の世界観と彼女の歌声は僕を魅了した。

リリイ・シュシュについて少し視点を変えて説明してみよう。
Salyuといえば分かる人も多いのだろうか。
当時のことは僕も詳しくはないが、Wikipediaによると彼女がデビューしたのは2000年。
リリイ・シュシュが架空の人物とはいっても実際に日本の音楽ユニットとしては活動をしていた。映画の中では、彼女一人を指して「リリイ」という呼称で呼んでいるように見えるが、実際に音楽ユニットとしての活動では、ボーカル:Salyu、プロデュース・楽曲担当:小林武史、プロモーション映像・楽曲担当:岩井俊二の3人によるユニットの事を指すようだ。これは、2001年にリリースされた「呼吸」というアルバムの歌詞カードの中に「Lily Chou-Chou are Salyu, Takeshi Kobayashi, Shunji Iwai」と記されていることからもわかると思う。

そのリリイ・シュシュが今日、およそ10年ぶりに復活ライブを遂げる。
(岩井俊二監督は今回は絡んでいないようだ、残念)

おそらくリリイ・シュシュのファンは、唯一と言ってもいいアルバム「呼吸」をヘビロテして、エーテルが枯れかけていたのではないかと思う。先日12月8日に、復活の新曲、そのタイトル「エーテル」がリリースされて、ファンの間ではここ最近の中で一番のニュースとなった。

まさに、「êVëNÇ»ÉGÅ[ÉeÉãÇíçì¸Ç≥ÇÍÇΩñlÇÕëhê∂ǵÇΩÅI 《新鮮なエーテルを注入された僕は蘇生した!》ìäçeé“ÅFÇ≠Ç‹ 《投稿者:くま》」(劇中の書き込み)気分を味わおうとしたことだろう。人によって意見が分かれるが、歌声がほとんどSalyuのようだとする声もあり、内心複雑なようだが。

これが10年前と最近のリリイ・シュシュの概要だ。

話は僕個人に移ろう。
興味のない方は読まなくて構わないと思う。

僕がリリイ・シュシュを見たのはいつだろうか。
劇場で見てはいないので、DVDがレンタルで出たのを借りて見た。

正確な日付は覚えていないが、DVDがレンタル開始されて間もなく見たと思う。
見たきっかけは、パッケージの美しい田園の緑。それと監督岩井俊二の名前だった。当時、たまたま「スワロウテイル」をみて、面白いと思った流れで「picnic」を借り、その2つに出演していたCharaに惹かれたのもあるが、立て続けに美しい映像を撮る監督の名前がどこかに引っかかっていたのだろう。

映画を見終わったあとの感想は覚えていない。
何か心に響いたのだろうか、レンタルを返す前に2回くらい見たような気もする。

当時、使い慣れないインターネットで検索してみた。

lilyholicというサイトが見つかった。

当然のことながら、そこはもう後の祭りのような雰囲気。

インターネットを通じてリアルで映画の世界と触れ合えた機会がそこにあった。

そこに居合わせられなかった絶望感。

何か、何かないか。

円都通信を辿り、CDや小説があることを知った。

夢中で探した。

近所のCDショップで「呼吸」「アラベスク」を手に入れた。

多分ここでエーテルに満たされたのだろう。

小説は探したけど、田舎の小さな町では見つからなかった。
今思えば取り寄せればよかっただけなのだけど。
(後に手に入れて読みました。が、人に貸して返ってきてません-_-)

CDより後か先かもう記憶にはないが、DVDも買った。

なんども繰り返してみた。

友だちに見せたりもしたが、あまり良い反応はなく、何故ここまでリリイ・シュシュ惹かれたのかは今でも分からないままだ。

(一つ忠告しておくと、多くの人にとってあまり気分のいい映画ではないと思う。
いじめ、援交、レイプ、自殺、殺人。実際にAmazonなどでレビューを見ても良し悪しが半々に分かれている。)

とまあそんな感じで、ときどきアルバム「呼吸」を聞きながら約10年間過ごしてきた先月、急遽リリイ・シュシュ復活。

運良くライブのチケットも手にいれて、念願のライブに参加してきます。
ÇøÇÂÅ[äyǵǛÅIÅI

10年前に何を感じたのか、答えは分からないけれど、今日リリイ・シュシュのライブを聞いて何かわかるだろうか。

そして、ライブの内容にかかわらず、これからもときどきリリイ・シュシュの音楽を聞きながら時間は進んでいくのだろうと思う。

追伸:
復活したリリイ・シュシュがリリイ・シュシュではなく、Salyuだと言っている人も見かけるが、Dialogueの時のSalyuはどちらかというとリリイっぽかったし、どっちがどっちということもない気がする。

というより僕はSalyuを殆ど聞いたこと無いから全くわからないだけだけど。

追伸2:
リリイ・シュシュに登場する文字を打ち込む演出の時の特殊な文字。
通称、リリイ語・リリイ文字・リリイラングとか呼ばれているみたいですが、日本語をそのリリイ文字に変換するジェネレータを作ってみました。

興味があれば暇つぶしに遊んでみてください。

リリイ文字ジェネレーター

こんなものが作れるのも10年の歳月が経ったからなんだなぁ(技術的に)としみじみ

コメント

  1. 久しぶりに長文書いたら日本語がいろいろおかしい。
    もう少し文章書くのに慣れる必要がありそうだな。。

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