Netflixで突如配信を開始したクローバーフィールドシリーズの最新作、『クローバーフィールド・パラドックス』。
シリーズを通し全く違うジャンルとして世界観を構築している一連の映画で、今回は1作目の怪獣(俗称:クローバー/ハカイシャ)が現れた原因に関する前日譚らしいので、期待しつつさっそく観てみました。

ちなみに、1作目からのジャンルはこんな感じです。

  • 1作目 POV怪獣パニック
  • 2作目 密室スリラー
  • 3作目 SFスペーススリラー

今作のあらすじ

ちゃんと書くとネタバレ&長くなるので、かなりざっくり行きます。少しネタバレしてます。
観た勢いで書いているので細かい設定などは違っているかもしれません。

エネルギー危機に陥った地球を救うため、宇宙ステーションで電力永久機関の起動ミッションを遂行していたが、起動時にエネルギーが暴走してしまい別次元の宇宙(並行世界)と不安定な状態で交わってしまう。
次元の交わる宇宙ステーションの中で、理解不能な現象がクルーを襲う。
クルーたちは無事に元の宇宙に戻れるのか、そして起動ミッションを成功させることができるのか。

と、全体のストーリーは「クローバーフィールド」と何のかかわりもなさそうですが、別次元と交わって以降、少しずつ垣間見える事柄がちゃんと繋がりを見せています。

ここから間接的にネタバレなので注意。

全く違うジャンルの映画を同じ世界観の中で見るというのは結構面白いかも

Twitterとかで観た感想を追っかけているとときどき見かける「もともと違う映画として作られたんじゃないか」という意見には割と同意。

本編である宇宙ステーションでのストーリーでは「クローバーフィールド」の特徴ともいえる怪獣とほとんど関わることがなく、怪獣が現れたと思われる地球側については主人公の夫の視点でしか見えないので、ほぼ別撮りで間違いなさそうです。

もともと別の映画を撮っていて、後から「クローバーフィールド」と無理やり繋げたのか。
それとも「クローバーフィールド」の企画の上で、最低限の接点以外別映画のように進めているのか。
意見が分かれそうな感じです。

でも世界観の整合性は取れている(というか時間軸や次元含めてそういう設定にしちゃってるからもうなんでもOKではある)ので、そんなに違和感はなく楽しめます。

ふと、これって手塚治虫の火の鳥と似ているんじゃないかと思ったり。
火の鳥を中心に時間軸やジャンルの異なる物語と、怪獣の登場を中心に時間や次元を越えて交わる様々なジャンルの物語。

わかる人少ないだろうけど、個人的にはBLANKY JET CITY感もあります。

BLANKY JET CITYというバンド名は、メンバー自作の物語であるブランキー市長の統める架空の街(ジェットシティ)が由来とされ、楽曲はその街を舞台にした出来事を歌っていると言われている。

ここから更にネタバレなので注意。

最後に登場した怪獣は何なのか

作中ではほとんど描写されていない割に、「クローバーフィールド」シリーズとして観ている人は大体わかっていると思います。

今回序盤でエネルギー機関の起動ミッションに失敗した際に、次元の歪みを生み出してしまい、別次元の怪獣がこの次元に現れて地球に降り立ってしまったようです。

今作は2026年が舞台らしいので、1作目の2009年に現れたのは別の怪獣かもしれませんが、今作で次元が入り混じってしまったので、正直何でもありな世界になってしまいました。

続きが見たい欲求とクローバーフィールドシリーズの相性の悪さ

映画の最後、ミッションを成功させて、元の次元に戻り、脱出ポッドで地球に帰還する主人公が雲の中に消えていくのと入れ替わりで、怪獣が雲の中から登場します。

普通の映画シリーズだったら、この後続編で主人公が帰還した後の話を繋げるんだろうけど、「クローバーフィールド」シリーズの場合は、また別の主人公が別のジャンルの物語として登場するだろうから、この主人公の話はここでおしまいなんだろうなと思うと、少し残念ではある。

とはいえ、4作目はすでに撮影が完了していて、舞台は第二次世界大戦とかいう噂もあるので、どんな話になるのだろうかとますます楽しみです。